ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯そのものを白くしてしまう手法の一つです。

 

重曹の吹きつけを伴う「PMTC」(専門的機械的歯面清掃)でも十分な効果が得られなかった患者さん向けに行う、「第二段階」の手段です。世にいうホワイトニングの一種です。

 

ただ「ホームホワイトニング」と銘打っていることからもお分かりかもしれませんが、当歯科医院では、基本的にご自宅で、ご自身の手で、実施していただくようにしています。

 

歯科医院でホワイトニングを実施する場合、歯本体にレーザーを当てるレーザー治療をする必要がありますが、歯本体にレーザーを当てると水分まで飛ばしてしまい、歯本体の劣化を招くリスクがあります。

 

ですから当歯科医院はそれを避けるため、患者さんお一人お一人のためのマウスピースを作ります。

そのうえで、ご自宅で、ご自身の手でジェル状の過酸化水素水をマウスピースに注入し、それを睡眠中に装着していただく、という方法を採っています。

 

ホームホワイトニングの方法

①マウスピースに過酸化水素水を付ける

歯の部分一つ一つに、ジェル状の過酸化水素水を米粒大に落とし込んでいきます。

過酸化水素水にはもともと漂白作用があり、これが歯を白くしてくれます。

②マウスピースを装着する

装着すると、マウスピースの内側で、過酸化水素水が歯の表面にべったりと付くようになります。

これを数時間(最大6時間程度)していただく必要があるので、睡眠中にしていただくのが最適です。

 

毎晩歯を磨いたあと、就寝前に毎日この作業をやっていただくように、歯科医院として指導をしています。

個人差はありますが、1~2週間程度続けるだけで、目立って歯が白くなる効果を実感できます。

 

ただし過酸化水素水は、人体への刺激が強い薬品です。

つけすぎると、歯がしみたり痛んだりすることがありますので、使いすぎには注意が必要です。

 

<これを書いた人>

上田 昭彦(うえだ・あきひこ、Akihiko UEDA)

1955年12月佐賀県武雄市生まれ。いったん理工系の大学に入るも中退し、82年福岡歯科大卒、同時に歯科医師免許を取得。92年歯学博士号を取得(九州歯科大)。同県鹿島市や那覇市での勤務を経て、88年6月に鳥栖市に「うえだ歯科医院」を開き、現在に至る。