当院の歯周病治療の特徴
検査
歯肉の歯周ポケット検査やレントゲン撮影を行い、進行度を把握します。
患者様に合わせた治療
軽度~重度まで症状に応じた治療計画を立てます。
継続的なメンテナンス
治療後も定期的な検診・クリーニングを行い、再発防止を徹底します。
全身との関わりを重視
糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、自己免疫疾患など全身疾患のリスクと関連付けて指導します。
歯周病治療の診療方針
①原因を除去することを最優先
歯垢(プラーク)・歯石・バイオフィルムを徹底的に取り除きます。
②生活習慣の改善
ブラッシングを含む口腔衛生指導・食生活の見直し・禁煙指導を行います。
③段階的治療
スケーリング⇒ルートプレーニング⇒必要に応じて外科処置まで、症状に応じて進めます。
④予防中心の長期管理
治療が終了しても定期的にチェックし再発予防に努めます。
歯周病症状の段階について
軽度歯周病
歯肉が赤く腫れ、歯磨き時に出血することがある。
ほとんど自覚症状はない。
ほとんどなし。気付きにくい段階。
中等度歯周病
歯肉が下がったり、歯が長く見える。歯石の付着が目立つ。
噛むと違和感、軽い揺れを感じたり、軽い痛みを感じる場合がある。
口臭が強くなり、硬いものが噛みにくい。
重度歯周病
歯肉が大きく下がり、歯がぐらぐらする。膿が出ることもある。
噛むと強い痛みを感じる場合がある。
食事が困難になり、歯が自然に抜け落ちることもある。
歯周病・歯肉炎について
歯周病とは
歯周病は、歯を支える骨や歯肉が破壊されていく病気です。進行すると歯が抜け落ちてしまいます。
症状
- 歯肉の腫れ
- 出血
- 口臭
- 歯が動く・揺れる
- 歯肉から膿がでる
歯肉炎とは
歯肉炎は歯周病の初期段階で、歯肉だけが炎症を起こしている状態です。歯を支える骨はまだ壊されていないため、適切なケアで改善可能です。
症状
- 歯肉の腫れ・赤み
- 歯磨き時の出血
歯周病になる原因とは
- プラーク(歯垢)や歯石の蓄積
- 不十分なブラッシング習慣
- 喫煙
- 不規則な食生活
- ストレスや睡眠不足
歯周病になりやすい人とは
- 糖尿病の方
- 喫煙習慣がある方
- 口呼吸が多い方
- 歯ぎしり・食いしばりが強い方
- 不規則な生活習慣がある方
- 家族に歯周病の既往がある方
歯周病と全身疾患について
近年の研究で、歯周病は全身の健康にも深く関わることが分かってきています。
特に関連が指摘されている疾患
- 糖尿病(血糖コントロールを悪化させる)
- 高血圧
- 心筋梗塞・脳梗塞などの動脈硬化性疾患
- 関節リウマチ
- 早産・低体重児・出産
- 誤嚥性肺炎
歯周病治療について
歯周病で抜歯を
行った方が良いケース
- 保存するのが困難なレベルで歯を支える骨が大きく失われている場合
- 周囲の健康な歯に悪影響を及ぼす可能性が高い場合
歯を抜かずに治療する
メリット・デメリット
メリット
- 自分の歯を残せる
- 噛み心地や発音が自然に保たれる
- インプラントや入れ歯の費用を先延ばしできる
デメリット
- 再発のリスクがある
- 治療やメンテナンスに時間と通院が必要
- 保存しても長期的に持たない場合がある
歯を抜いた場合の
メリット・デメリット
メリット
- 強い炎症や膿の原因を取り除ける
- 周囲の健康な歯への悪影響を防げる
- インプラントや入れ歯で清潔な環境を再構築できる
デメリット
- 自分の歯を失う
- インプラントや入れ歯などの補綴治療が必要
- 治療費、時間がかかる
歯周病のセルフチェック
次の症状がある場合は注意が必要です。
- 歯磨きの時に出血する
- 口臭が気になる
- 歯肉が赤く腫れている
- 歯肉が下がり、歯が長く見える
- 歯がぐらつく、噛むと違和感がある
- 歯肉から膿がでる
これらが複数当てはまる場合は、早めの受診をお勧めします。
歯周病治療の流れ
①精密検査・診断
②プラークコントロール(口腔衛生指導)
③スケーリング、ルートプレーニング(歯石除去などの歯周病の初期治療)
④再評価(初期治療の効果の確認)
⑤必要に応じて歯周外科治療(フラップ手術など)
⑥メンテナンス、定期検診
精密歯周病検査について
・検査の流れ
- 歯周ポケット検査
- 出血の有無確認
- 動揺度検査
- X線検査
歯と歯肉の隙間の深さを測定
炎症状態を把握
歯のぐらつき度合いを評価
骨の吸収状態を確認
歯周病の予防について
歯科医院でできること
- 検査、PMTC(プロフェッショナルクリーニング)含む歯周病初期治療
- 生活習慣やセルフケアのアドバイス
- 定期検診・メンテナンス(原則3か月ごと)
自宅でできること
- 正しい歯磨き(歯ブラシ+フロス・歯間ブラシ)
- バランスのとれた食生活
- 規則正しい生活・十分な睡眠
- 禁煙
- 定期的なセルフチェック
(歯肉の出血・腫れ・口臭)
歯周病の治療法
スケーリングとは
歯に付着した歯石(歯垢が石灰化したもの)を、超音波器具や専用の器具で取り除く処置です。
スケーリングの必要性
歯石は、セルフケアでは取ることができません。
スケーリングを行うことで、歯周病の原因となる歯石を根本から除去することが可能です。
また、歯肉炎・歯周病の改善にも直結します。
治療で期待できる効果は
- 歯肉の腫れ・出血の改善
- 口臭の軽減
- 歯周病の進行防止
治療の特徴と流れ
①超音波スケーラーなどで歯石を除去
②必要に応じて歯根表面を滑沢化(ルートプレーニング)
③歯肉の炎症が治まり、歯周ポケットの改善が期待できる