歯並びや歯の色などを美しく整えること。
そうした「審美性の追求」も、当院の大きなテーマの一つです。
審美性の追求は、虫歯や歯周病などのように、必要に迫られて行う治療ではありません。
ですから「なんだ、単なる見た目の問題か」とおっしゃる方もおられます。
しかし当院では、「ただ見た目の問題」だけではないと考えています。
見栄えは人格形成にも影響
歯並びが悪かったり、歯が前方につき出していたり……。
また、歯が黒ずんでいたり黄ばんでいたり、あるいは特定の歯だけ色が違ったり……。
こうした見栄えの悪さを気にしてコンプレックスを抱える方は、大勢いらっしゃいます。
また、心無い言葉を投げられて傷ついてしまった方もいらっしゃいます。
そうした方々は、安心して他人に歯を見せられなくなり、笑いたいときにも笑えなかったり、口元に手を添える癖がついてしまったりもします。
こうした生活が何か月も続くと、生活習慣や人格形成に影響します。
人のコンプレックスというのは、周りの人には直接は見えません。
だからこそ、そういう方々の苦悩は周りが考えているよりもずっと根深いものです。
外国に比べると、日本人は、歯並びや色の良しあしをさほど気にしないと言われます。
しかし指摘する人が少ない分、逆にコンプレックスを助長しかねない側面もあります。
歯並びや歯の色が問題だと感じて、すぐに歯医者に相談する方は少数派です。
長期間、苦悩した末に、ようやく覚悟を決めてこられた、という方がほとんどです。
そんな方々のために当院は、例えば歯の色の問題では、PMTC、ホームホワイトニング、ラミネートべニアなど、様々な選択肢をご用意し、お一人おひとりの状態に合わせたご提案をしています。
こうした治療によって、苦悩を根本的に取り除き、明るくなっていただきたいのです。
楽しいときには、大きな口を開けて笑える。当然のことを当然にできるようにしませんか。
「歯茎の健康」が大事
歯並びや歯の色であれ、審美性を追求するうえで、最も大事なこととは何でしょう?
それは「歯茎の健康」です。
一見、関係のないことのように思われるかもしれません。
ですが歯が「絵画」ならば、歯茎は絵画を引き立てる「額縁」にあたります。
いくら歯を白くしても、歯茎が炎症で真っ赤だったら、全く釣り合いが取れません。
サーモンピンクの歯茎の上に白い歯があって、初めて健康的に見えるのです。
つまりただの見た目ではなく、歯の全体が健康であることが必要なのです。
そのため、結局は虫歯や歯周病の治療、かみ合わせなど、歯医者のノウハウを総動員します。
そして必要な治療を全てリストアップし、一つ一つ進めていきます。
ただ歯を並べ替えて終わり、白くして終わり、では決してありません。
少し時間はかかりますが、「中身の詰まった審美性」を追求するのが、当院の方針です。
【こんな患者さんがおられました】
70歳代の女性の患者さん。入れ歯をつけて、見た目を改善して差し上げました。
すると次回は若者向けの明るい服装で来られ、ガラリと印象が変わりました。気分が若返ったのでしょうね。
このように、審美性というのは、患者さんの人格を大きく改善します。
特に女性にはもともと美意識が強い方が多いですから、その意欲を何とか引き出したいのです。
治療を終えた患者さんが前向きにおシャレをしだしたら、私も心の中で「よかった!」と思います。
悩みが深い方ほど、気軽に相談に来ていただき、笑顔になっていただきたいです。